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スタッフブログ
2025.07.18【野球肩の原因】インピンジメント症候群とは?
原因・症状・治療・予防法を徹底解説!
野球をしていて、こんな経験はありませんか?
・投げる瞬間に肩がズキッと痛む
・リリースの際に引っかかるような違和感がある
・肩を上げると痛みが出る など
これらの症状、もしかすると「インピンジメント症候群」かもしれません。
この記事では、野球肩の1つ目の疾患である「インピンジメント症候群」について、詳しく解説します。
【インピンジメント症候群とは?】
インピンジメントとは、英語で「衝突」を意味します。
肩関節の中で、腕を上げる動作の際に腱板(けんばん)という筋肉が肩甲骨の肩峰という部分に挟まれ、炎症を起こす状態を指します。
野球選手に多い理由
野球のような繰り返しのオーバーハンド動作(肩より上での動作)が多いスポーツでは、肩周囲の筋肉や関節に大きな負担がかかります。
野球以外にも、バドミントンやバレーなどもオーバーハンド動作になります。
特に投球動作の「コッキング期」~「リリース期」で挟み込みが起こりやすく、痛みや可動域制限につながります。主な症状
・投球時の肩の前面または奥の痛み
・肩を90度以上に上げた時の引っかかり感
・ボールを投げるときの「抜けるような感覚」
・リリース後の痛みや違和感
・投げ終わったあとに重だるさや疲労感が残る
・放置すると腱板損傷や肩関節不安定症へ進行するリスクがあるため、早めの対応が重要です。
原因
インピンジメント症候群は主に以下のような原因で起こります
1.筋力・柔軟性の低下
肩甲骨周囲や回旋筋腱板(ローテーターカフ)の筋力・柔軟性が低下すると、肩関節の正しい動きができなくなり、筋肉が挟み込みが起こりやすくなります。
2.投球フォームの崩れ
下半身や体幹の使い方が悪いと、手投げになることで肩へのストレスが集中し、インピンジメントが起きやすくなります。
3.投球過多・オーバーワーク
練習量や登板数が多く、リカバリーが間に合わないと炎症が蓄積されます。特に成長期の選手は注意が必要です。
当院の治療法
インピンジメント症候群の治療は、「痛みの軽減」だけでなく「原因の根本改善」を目的とします。
・ハイボルト治療(疼痛緩和)
炎症や痛みに対して、痛みの原因となっている筋肉、神経に電気刺激を与え、即効性のある痛みの軽減を図ります。
・ストレッチ(可動域の改善)
肩甲骨まわりや胸郭、下半身など、肩関節に影響を与える部位の柔軟性を取り戻します。
・姿勢・フォーム改善
フォームチェックと機能評価を行い、肩肘に負担のかからない投球フォームの指導を行い再発を防ぎます。
・インナーマッスルトレーニング
EMSなどを活用し、深層筋【体幹】の安定性を高めて再発防止をサポートします。
自宅でできるセルフケア
インピンジメント症候群の予防と再発防止には、日常的なケアも重要です。
胸郭、下半身、肩のストレッチ、チューブを使ったインナーマッスル強化
投球後のクールダウン、週1〜2回のリカバリー日を設ける
指導者・保護者の皆様へ
「我慢し投げろ」「根性で乗り越えろ」という時代は終わりました。
今では「早期のケア」「正しい知識」「予防への取り組み」がパフォーマンス向上につながります。
当院では、投球フォームのチェックやセルフケア指導も行っております。
インピンジメント症候群は、早期に対処すれば手術などに至ることなく改善可能です。
ただし、放置して悪化すると長期離脱やパフォーマンス低下につながるため、肩の違和感を感じた時点で行動しましょう。
投球時の肩の痛み、ご相談ください!
当院は「スポーツ障害に特化した整骨院」として、投球障害の早期回復と再発予防に力を入れています。
・お電話予約 → 011-839-9005
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