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骨折の治療について

骨折とは、骨が物理的な力や圧力で折れてしまった状態を指します。骨が真っ二つになったり、バラバラに折れたりするだけでなく、ヒビが入ったり、靭帯が付着している部分で骨が剥がれたりすることも含まれます。通常、外からの衝撃や急な力が骨に加わることで起こります。
また、いくつかの異なるタイプの骨折もあります。例えば、骨がもろくなった高齢者が軽い衝撃で骨折する「脆弱性骨折」や、同じ場所に繰り返しストレスがかかることで起こる「疲労骨折」、骨に腫瘍ができて骨の強さが減った部分でわずかな衝撃で骨折する「脆弱性骨折」などです。

骨折の治療方法

骨の中には、古い骨を壊す破骨細胞と、新しい骨を作る骨芽細胞があります。骨折したときには、これらの細胞が集まってきて、自然に骨がくっついて治る仕組みになっています。
保存療法では、ギプスやシーネ（添え木）を使って骨折した部分をしっかり安静に保ち、骨がくっつくのを待ちます。
もし骨折部がずれている場合には、骨が正しくくっつかないことや、周囲の腱などに干渉して二次的な障害が起こることがあります。このため、まずは周囲を引っ張って骨を正しい位置に戻す「徒手整復」という処置を行い、その後にシーネなどでしっかり固定します。